第9回 エシカル・コンシェルジュ講座へ。
今回は(株)トビムシ代表取締役、(株)eumo取締役の「竹本吉輝」さんが、
【森の時間と都市の暮らし】というテーマでお話ししてくださいました!
(株)トビムシさんは、林業木材業に向き合い、森を育て、木を切り、加工して価値を付け、販売する
この一連の流れを地域毎にして持続可能な地域再生を実現する事業をされています。
日本の7割弱は森です。
私は、森と都市の関係性について、考えたこともありませんでしたが、
「森と都市の暮らしは繋がっている(同期している)」というお話はとても納得でした。
私は木を切ることは良くないことだと思っていましたが、
人の手入れがないと森は再生できないということも驚きでした。
でも、林業が盛んだった数十年前から一転、
下記のような背景から日本の森は手入れがされずに放置されるようになりました。
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戦後復興の勢いで家がどんどん建てられ木材需要が高かまる
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国産木材不足
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不足を補うため木材輸入が自由化
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安い輸入材の需要が高まり、国産材の価格が高騰
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国内の林業の衰退
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そして今、有史以来最も木が多いはずなのに日本ではそれらを使わずに輸出しているそうです。
でも、これからの私たちの暮らしを持続可能なものにするためには、
輸入に頼らず日本の木材を使用する必要があります。
それが森の手入れにもつながり、洪水や土砂災害の防止、
二酸化炭素の確保(地球温暖化防止)にもつながるのです。
そのためにも、今の日本の林業にはトビムシさんのような
適切な経営とマーケティングが必要なのだと思いました。
竹本さんのお話は哲学的なことも多く、講座後の率直な感想は
「とっても難しかったです!」笑
でも同時に知らないことが多くてとても面白かった!
考えたこともない視点からのお話、とても興味深く勉強になりました。
最後に印象に残った言葉をメモしておきます。
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#喜ぶ顔が見える範囲じゃないと機能しない
#一緒に思い描ける範囲
#地域循環共生圏
#木育するなら木質してね
#ひとつが残るためには全体が残らないといけない
ゆえに、地域(共同体)全体で残らないといけない
#未来は過去、未来をデジャヴする
#既視感
(実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じる現象)
#山並みと町並みはポジティブにもネガティヴにも同期している
つまり、森と都市の暮らしは同期している
#そういう日本人であるということに身を置く(受け入れる)=受動的能動
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竹本さんありがとうございました!